グリーンカードの先にあったもの: ~海外移住と逆境を越えて見つけた自分らしい生き方~

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グリーンカードの先にあったもの: ~海外移住と逆境を越えて見つけた自分らしい生き方~ Kindle Edition

28歳、大阪。パチンコ・パチスロの映像企画会社の派遣社員として働き、気心の知れた仲間と笑い、それなりに充実した毎日を送っていた。

仕事は好きだった。自分が企画した映像が液晶画面で派手に輝き、店内に響き渡る音と連動する瞬間には、確かな手応えを感じていた。

けれど、心のどこかでずっと、同じ場所をぐるぐると回っているような感覚が拭えなかった。朝、同じ電車に乗り、同じデスクに座り、夜は決まった顔ぶれと酒を飲む。安定という名のレールの上を、ただ走っているだけ。このままずっと、景色は変わらないのだろうか。そんな漠然とした焦りが、じわりと胸に広がっていた。

転機は、ある夜、何気なく見ていたテレビのニュースから訪れた。

「大阪府、カジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致を本格検討へ」

その言葉が耳に飛び込んできた瞬間、頭の中で何かがカチッと音を立てて繋がった。カジノ。それは、私がいるパチンコ・パチスロ業界の延長線上にありながら、規模も、歴史も、エンターテイメント性も、すべてが桁違いの世界だ。光と音、人々の熱気、洗練されたディーラーたちの立ち振る舞い。私が面白いと感じる要素のすべてが、そこには詰まっているように思えた。

「もし、大阪にカジノができるなら……そこで働いてみたい」

それは、自分でも驚くほど自然に湧き上がってきた、素直な願望だった。しかし、すぐに現実の壁にぶつかる。今の私に、何ができる?パチンコ・パチスロの知識はあっても、本場のカジノについては何も知らない。ここで働くには、付け焼き刃ではない、本物の知識とスキルが絶対に必要だ。

「学ぶなら、どこへ行けばいい?」

その問いへの答えは、迷うことなく浮かび上がった。

「ラスベガスだ」

エンターテイメントの聖地。世界最高峰のカジノが集まる、眠らない街。その名前を口にしただけで、胸が高鳴った。本場で、その仕組みやホスピタリティを肌で感じてみたい。燻っていた日常に、突如として明確な目標が生まれた瞬間だった。

もちろん、周囲に話せば「何を言っているんだ」と笑われるのが関の山だろう。安定した仕事を捨て、縁もゆかりもない海外へ行くなんて、無謀だと誰もが言うに決まっている。でも、私の決意は揺らがなかった。何もしないで後悔することだけは、もう嫌だった。

「やってみなければ、何も始まらない」

この衝動にも似た決意が、私の人生を大きく動かすことになる。それは単なる転職や引っ越しではない。自分の手で、未来の景色を変えるための、大きな挑戦の始まりだった。

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