(Japanese Edition) 手 の ぬ く も り が 、 子 ど も の 未 来 を つ く る ― 行 政 ・ 司 法 と 揺 さ ぶ ら れ た 母 子 の 物 語
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ひとつの小さな手が、世界を変える力を持っている。
そして、その手を守るために立ち上がる母の祈りは、どんな制度よりも、
どんな書類よりも、強い。
本書は、乳幼児期の母子が行政・司法の介入の中で引き離されたとき、
その「見えない痛み」をどう言葉にするか、母として、教育者として、
そして一人の人間として綴った記録である。
赤ん坊は、法を知らない。
知っているのは「泣けば応えてくれる世界」だけ。
だが制度は、赤ん坊の1時間を「議事録に残らない時間」として扱う。
母は何を奪われ、子は何を失い、そして社会は何を見落としているのか。
◆行政の「形式的安全」
◆司法の「現時点の安定」
◆記録に残らない母子の時間
◆愛着形成期の分断がもたらす影響
◆制度の「盲点」に落ちる親子
これらを、当事者の体験と言語化力で鮮烈に描き出す。
さらに第4章では、母としての経験を「哲学」として再構築する。
レヴィナスの他者論、現象学、愛着理論…
それらは決して難解な学問ではなく、
「子どもの爪に触れる手のぬくもり」の中に生きていると語る。
これは告発でも被害の記録でもなく、
「母として生きるとは何か」を社会に問う本である。
読み終えたとき、きっとあなたも思うだろう。
本当に守るべきものは、書類ではなく「命の時間」なのだ、と。